「節約してるのに、なぜか貯まらない」「給料日前はいつもカツカツ…」そんな悩み、ありませんか?月末になると財布の中身がさみしくなる、貯金額がなかなか増えない、そんな経験をしている人は少なくないでしょう。
実は「お金の貯め方」よりも先に見直すべきなのが、”お金の使い方”なんです。いくら収入があっても、使い方が整っていなければ、結局は手元に残らないもの。お金持ちと言われる人たちは、実はこの「使い方」に独自のルールを持っていることが多いのです。
この記事では、わたし自身の経験や失敗、そして少しずつ改善してきたプロセスも踏まえて、給料の賢い使い道と5つの習慣を詳しく紹介します。今の生活を大きく変えなくても、ちょっとした意識や行動の変化で、お金との関係はぐっと良くなるはずです。
固定費 vs 変動費を分けて意識する

まず最初に見直したいのが「固定費」。家賃、通信費、サブスクリプション、保険など、毎月なんとなく引き落とされているお金ほど、見直しの余地があります。これらは「払っているのが当たり前」と思いがちですが、実は最も効率的に節約できる部分でもあるのです。
例えば、あなたが契約しているサブスクリプションサービスをすべて書き出してみてください。動画配信、音楽ストリーミング、ニュースアプリ、クラウドストレージ…意外と多くないですか?
わたしも以前、契約だけして全然使っていない動画サービスに月1,500円払っていたことがありました。「別に1,500円くらい…」と思っていましたが、「1,500円×12ヶ月=18,000円」…こうして数字にすると、ちょっとした旅行費用やちょっといいディナーにもなる金額ですよね。
また、携帯料金やインターネット契約も要チェック。最近は格安SIMや新しいプランも増えているので、「ずっとこのままでいいや」と思わずに、一度見直してみる価値があります。わたしの場合、携帯プランを見直しただけで年間36,000円も節約できました!
まずはこの”無意識に出ていくお金”に気づくことから始めましょう。固定費の見直しは、一度やれば長期的に効果が続くのでとてもおすすめです。
「買い物の癖」を自覚する

お金を使うとき、あなたはどんなタイミングで財布を開きますか?人それぞれ、お金を使うときには特定のパターンや心理状態があるものです。
- 頑張った日のご褒美
- ストレスを感じたときの衝動買い
- セール中だから「今買わないと」という焦り
- 安いからとりあえず買っておく”ストック癖”
- 友達や同僚と一緒にいるときの「ついつい」消費
この「自分の買い物の癖」に気づくだけでも、ムダ遣いの防止になります。わたしたちは思っている以上に、感情に左右されてお金を使っているものなのです。
わたしは”ご褒美買い”タイプ。何かをやり遂げるたびにコンビニスイーツを買っていたけど、「月にいくら使ってるんだろう?」と計算してみたら…びっくり。月に約6,000円も「ちょっとしたご褒美」に使っていたんです。もちろん、自分を労わることは大切ですが、もっと別の形でのご褒美(お風呂でゆっくりする、お気に入りの音楽を聴くなど)に切り替えることで、支出を減らすことができました。
また、スマホでのショッピングアプリの利用時間を見てみるのも一つの方法です。「暇つぶしでついつい見てしまう→欲しくなる→買ってしまう」というサイクルにハマっていないでしょうか?
まずは「買う前」に、「これは本当に必要?」「今買わなければならない理由は?」と立ち止まる習慣を持つこと。できれば、大きな買い物は「24時間ルール」(購入を一日考える時間を置く)を適用してみてください。これが、お金との付き合いを変える第一歩です。
「欲しい」と「必要」を分ける

ネットショッピング中に「わぁこれ欲しい!」ってなって、気づいたらカートに入れてませんか?SNSで見かけた素敵なアイテムや、インフルエンサーが使っているものに心惹かれることは誰にでもあります。
でも、ここで重要なのが「欲しい」と「必要」の違いを認識すること。
“欲しい”は一瞬の気分、感情からくる一時的な衝動です。SNSの影響や「みんなが持っているから」という同調圧力から生まれることも少なくありません。
一方、”必要”は生活に根ざした基準。「これがないと困る」「これによって生活の質が確実に向上する」というものです。
例えば、キッチン用品を買うとき。「この可愛いフライパン、欲しい!」と思うかもしれませんが、すでに使えるフライパンがあるなら「必要」ではないですよね。でも「今使っているフライパンは焦げ付きやすくて調理に時間がかかる。新しいものなら毎日の料理が楽になる」なら、それは「必要」かもしれません。
この2つを区別できるようになると、お金の使い方はぐっと洗練されていきます。わたし自身、「欲しい/必要」リストを作って、特に高額な買い物をする前に一度このフィルターを通すようにしています。その結果、衝動買いが減り、買ったものへの満足度も上がりました。
また、「欲しい」と思ったものを即買いせず、一週間ほど待ってみるのも効果的。一週間後に「やっぱり欲しい」と思えば検討する、という方法で、多くの衝動買いを防ぐことができます。
使う前に”使い道”を決めておく

給料日、「やった〜入った!」と思ってる間に、なぜか残高がスカスカになっていく…そんな経験、ありませんか?これは、入ったお金の”使い道”を決めていないから起こります。お金に行き先を指定しないと、気づかないうちに消えていくものなのです。
わたしは毎月、ざっくりとした予算分けをしています。
- 固定費(家賃・光熱費・通信費・サブスク等):50%
- 食費(外食含む):15%
- 自己投資(本・学び・美容・健康など):10%
- 楽しみ(交際費や趣味・旅行など):15%
- 貯金・投資:10%
もちろん、これはあくまで一例で、ライフスタイルによって割合は変わります。一人暮らしか実家暮らしか、都会か地方か、独身か家族持ちかなどによって、最適な配分は異なるでしょう。
大切なのは、細かい金額ではなく「おおよその割合」を決めておくこと。100%きっちり分ける必要はありません。でも「この中から使う」と決めるだけで、不思議と安心感が生まれるんです。
特に効果的なのが「先取り貯金」。給料が入ったら、まず決めた額を貯金口座に移すこと。「残ったら貯金」ではなく「まず貯金してから残りを使う」という順番が重要です。わたしも給料日には、自動的に一定額が貯金口座に移動するよう設定していて、これによって「使っていいお金」が明確になりました。
また、特別なイベントや大きな出費(誕生日や旅行、クリスマスなど)のための「目的別貯金」も効果的。毎月少しずつ積み立てておけば、イベント時の家計への負担が減ります。
未来に残るお金の使い方をする

お金って、消えていくものでもあるけど、”未来を育てるための資源”でもあります。単に「使う vs 貯める」という二択ではなく、「どう使うか」が重要なのです。
わたしが最近特に意識しているのは、「将来の自分に返ってくるお金の使い方」。これは必ずしも投資だけを意味するわけではありません。
たとえば:
- 本や講座、資格取得への投資(知識やスキルが将来の資産になる)
- 健康を保つための食事・運動・睡眠(医療費の節約につながる)
- 良い人間関係やコミュニティづくり(人脈は金銭では買えない価値をもたらす)
- 時間を買う支出(家事代行や効率化ツールへの投資で、創造的な時間を確保)
- 質の高い生活必需品(長く使える良いものを選ぶ)
実際、わたしはオンライン講座に3万円を使いましたが、そこで学んだスキルのおかげで副業収入が月に1万円ほど増えました。3ヶ月で元が取れ、それ以降はずっと「利益」になっています。
また、少し高くても質の良い調理器具を買ったことで、自炊が楽しくなり、外食費が減少。結果的に健康面でもお財布の面でもプラスになりました。
これらはすぐに”お金”として返ってくるわけじゃないけど、長い目で見れば「お金に困らないマインド」や「豊かさを感じる生活」につながります。お金の使い方は、単なる「節約」ではなく、未来への「投資」という視点で考えると、より建設的な選択ができるようになります。
まとめ:使い方を整えると、お金は自然と貯まる
お金って、貯めようと思うほど苦しくなるもの。「使っちゃダメ」「もっと節約しなきゃ」と思うと、どんどんストレスが溜まっていきます。
でも「使い方を整える」だけで、不思議と安心感も増えていきます。お金の流れが見える化され、「これは使っていいお金」という区分けができると、罪悪感なく消費を楽しめるようにもなります。
わたし自身も、固定費の見直しと”自己投資”への切り替えで、「使っても罪悪感がないお金の流れ」を少しずつ作れるようになりました。最初は「えっ、こんなに使っていたの?」と驚くことも多かったですが、それが変化のきっかけになったんです。
また、完璧を目指す必要はありません。80%うまくいって、20%は予定外のことがあっても大丈夫。柔軟性を持ちつつ、大きな方向性を整えることが大切です。
まずは、”何に・どう使うか”を意識することから始めてみませんか?お金の使い方を変えれば、人生の満足度も変わっていきます。今あるお金と、気持ちよく付き合っていきましょう。