USB-CとThunderboltの違い

見た目が同じでも、中身は別物


USB-CとThunderboltは、
端子の形が同じなだけで、
中身の規格はまったく別です。

この違いを知らないままケーブルや機器を選ぶと、

  • 期待していた機能が使えない
  • 高い機器を買ったのに性能が出ない

といったことが起きがちです。

このページでは、
「結局、何が違うのか」「どこを気にすればいいのか」
必要な部分だけを整理します。


まず結論

  • USB-C:端子の形の話
  • Thunderbolt:中身の通信規格の話

USB-CだからThunderbolt、
Thunderboltだから高速、
というわけではありません。


USB-Cとは何か

USB-Cは、
コネクタ形状の名前です。

できることは環境次第で、

  • 充電
  • データ転送
  • 映像出力

などがありますが、
どこまで対応しているかは機器とケーブル次第です。

USB-Cという名前だけでは、
性能は判断できません。


Thunderboltとは何か

Thunderboltは、
Intelが開発した高速通信規格です。

特徴は、

  • 非常に高速なデータ転送
  • 映像・データ・電源を同時に扱える
  • ドックや外付けGPUなどの拡張用途向き

ただし、
対応機器・対応ケーブルが必須です。

見た目がUSB-Cでも、
Thunderbolt対応とは限りません。


よくある勘違い

USB-CならThunderboltも使える?

使えないことが多い

Thunderboltは、
USB-C端子を使う場合があるだけで、
USB-Cの上位互換ではありません。


Thunderbolt対応ケーブルなら全部速い?

接続先が非対応なら意味がない

  • 機器
  • ケーブル
  • 接続先

この3つがそろって初めて性能が出ます。


Thunderboltが必要になるケース

次の用途があるなら、
Thunderboltを検討する価値があります。

  • 外付けSSDで高速転送したい
  • 複数ディスプレイを安定して使いたい
  • ドック1本で作業環境をまとめたい

逆に、
充電や軽い用途だけなら不要です。


USB-Cだけで十分なケース

  • スマホやタブレットの充電
  • 普通のデータ転送
  • 映像出力を使わない

この場合、
Thunderbolt対応を気にする必要はありません。


判断に迷ったら

この質問だけでOKです。

外付けSSDやドックを
フル活用する予定はある?

  • YES → Thunderboltを検討
  • NO → USB-Cで十分

USB-C全体の違いについて

USB-Cは、
「同じ形でも中身が違う」規格です。

その全体像と選び方は、
ハブページでまとめています。

👉 USB-Cケーブル全体の違いと選び方


まとめ

  • USB-Cは形、Thunderboltは規格
  • 見た目が同じでも性能は別
  • Thunderboltは拡張用途向け
  • 多くの人にはUSB-Cで十分

必要な人だけが、
必要な性能を選べばいい。

それが一番、
無駄のない選び方です。